ゲストAチャンネル【変なビジネス書の読書家】

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シリコンバレーのコンサルCEOに聞く、自分が得する仕事を集める方法とは?「エッセンシャル思考、最少の時間で成果を最大にする」(グレッグ・マキューン )

■エッセンシャル思考とは
あらゆるものを切り捨てて、本当に重要なことだけに集中するという考え方である。

■エッセンシャル思考の基礎の3つ
A.選択
選ぶ力を取り戻す。エッセンシャル思考を習得する人は、選ぶという行為に常に自覚的である必要がある。他人に自分の人生を決められないように、選ぶ権利を手放してはいけない。

B.ノイズ
世間の大抵のことは、ほとんど価値がない。パレートの法則(80:20の法則)とは、成果の80%は20%の努力によるものであること。このため、ノイズを切り捨てる必要がある。

C.トレードオフ
トレードオフとは、2つの物事があった時、どちらかを選べば、どちらかは捨てなければならない状態を指す。物事を選択することも全てトレードオフである。何かを選ぶことは、何かを捨てることと同じである。トレードオフには痛みを伴うが、実は絶好のチャンスであるとポジティブに捉えることもできる。この理由は、選択肢を比較検討する過程で、自分の本当の望みを明確に知ることができるため。どちらもしたいと両方とも中途半端にしていては、どちらが自分にとって本当に重要なものかが分からない。あれもこれもしようと欲張ってしまうと、全てが中途半端になり、凡人並の結果に終わってしまう。

■エッセンシャル思考を習得するための3つの技術
A.見極める
具体的には、多数のゴミの中から、少数の重要なことを見分けること。非エッセンシャル思考の人は、より多くの選択肢を検討する。あらゆる話に反応して、何でもしてみるが、全てが中途半端な結果しか得られない。これに対して、エッセンシャル思考の人は幅広い選択肢の中から、慎重に検討して、これだけは欠かせないものを実行する。行動の数は少ないが、実行すると決めたことについては、最高の結果を出す。

本当に重要な物事を見極めるために必要なこと
(a)十分に考えて、情報を集める時間
誰にも邪魔されない時間が必要になる。例えば、ニュートン万有引力の論文を執筆する際に、2年間ひとりで引きこもっていた。

(b)何を選択するかという厳密な基準
「しようかな」という程度なら、全てノーとする。イエスの場合は、絶対にするしかないと確信した時だけ。著者が提案しているルールは「90点ルール」である。最重要な基準をひとつ用意して、その基準に沿って選択肢を100点で評価する。ただし、90点未満は全て0点と同じ不合格にする。
この90点ルールは、トレードオフを強く意識させる方法である。厳しい基準を設定すれば、必然的に大多数の選択肢を容赦なく切り捨てることになり、完璧な選択肢が出現することを信じて、かなり良い選択肢をあえて切り捨てる。
この90点ルールのメリットは、選択が合理的で論理的になることで、直感や感情で判断しないで、90点未満なら機械的に切り捨てる。

B.捨てる
仕事や人生の決定打となるブレイクスルーは、不必要なものを切り捨てることから始まる。
(a)自分の重要なことを知る
人生でどのような価値観を大切にしているのか、自分の目標は何かを明確にる。自分の重要なことを知っていると、私達はノーと言えることができる。急に決断を迫られると、その場で正しく本質を選択することは難しい。

(b)上手にノーという技術を習得する
上手に断ることができれば、より良好な関係を築くことが可能になる。この理由は、人間はNOという勇気のある人を高く評価して尊敬するため。
▼判断を関係性から切り離す
頼みを断ることが、相手を拒絶することだと感じてしまう。だが、頼みを断ることと、相手を拒絶することは何の関係もない。

トレードオフに目を向ける
ここでイエスと言ったら、自分は何を失うのか。どんな判断をする時も、トレードオフを忘れないこと。上手に断る方法は、好印象よりも敬意の入手を意識すること。確かに、ノーと言うことで短期的に相手と気まずくなるかもしれない。長期的にはポジティブな面があり、短期的な気まずさと引き換えに、相手の敬意を入手できる。上手に断ることは、自分の時間を安売りしないというメッセージにになり、これはプロフェッショナルの証である。

C.仕組み化
仕組み化の技術で、最も重要なことは「習慣」である。

習慣化のテクニック
A.イフ・ゼン・プランニング
定義は「Aが起きたら、Bをする」という習慣化したい行動を予め決めておく方法のこと。やるべき行動と行う条件をセットすることが特徴である。人間の脳は、ある特定の条件があると、勝手に反応するようにできている。例えば、腹筋を1日30回するという目標を設定しても、実行できない理由は、いつ・どこで・どのような状況で、という条件を決めていないため、脳が反応できない。

IFの条件を上手に設定すれば、目標を達成しやすくなる。完成度が高いIFは、習慣化したい行動と報酬を結びつけること。このイフ・ゼン・プランニングを実行すると、挫折しやすい運動習慣でも91%の確率で続くというデータがある。

B.20秒ルール
定義は、したいと思う習慣を、普段の状況よりも20秒だけ早くできるようにするというルールである。行動をしやすいようにすることが重要で、手間を減らした方が習慣化できる確率が上がる。

「エッセンシャル思考、最少の時間で成果を最大にする」(グレッグ・マキューン )