ゲストAチャンネル【変なビジネス書の読書家】

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家計簿の専門講師に聞く、少額投資を始める前にすることとは?「はじめての人のための3000円投資生活」(横山光昭)

■本書のポイントは3つ。
A.3000円投資生活の基本は、バランス型の投資信託
3000円投資生活とは、証券口座を開いて月々3000円で投資を始め、バランス型の投資信託を買う、という極めてシンプルな投資法のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を、投資のプロであるファンドマネージャーが運用して、その成果に応じて収益を投資家に分配するというものである。バランス型の投資信託とは、日本の株式や債券、外国の株式や債券が、バランス
良くパッケージされた金融商品のことである。バランス型の投資信託は、ゆっくりとしたペースでしかお金が増えないというデメリットがある。だがこの反面、安全性が高く銀行預金より良い利回りでお金を増やせるメリットがある。

3000投資生活は、貯金をしながら同時に投資するということが基本である。
この流れとして。
(a)家計を管理して、支出を抑えて、お金の余裕を作る
(b)貯金をして、お金について学んだ上で、投資を行う

B.投資のカギを握るのは、お金の見える化
著者が紹介する支出の考え方として。
(a)消:消費のことで、生活に必要なものに使うお金のこと
(b)浪:生活に必要がなく、無意味で生産性がないものに使うお金のこと
(c)投:生活に不可欠ではないものの、将来の自分にとって有効な生産性の高いものに使うお金のこと
お金を使う時に、その支出が消浪投のどれにあてはまるのかを考えて、家計簿に記録して、支出の見える化を図ります。この時、収入を100とした場合、消費を70、浪費を5、投資を25に収める。さらに投資については、貯金15、金融商品への投資や自分への投資を10と定める。

C.価格変動に振り回されないことが3000円投資生活を成功させる
著者の考える投資のルールとして、一時的な価格変動に振り回されないようにするがある。

D.「オススメ」に手を出してはいけない
オススメ商品や外貨預金を買わないこと。この理由は、オススメ商品は証券会社や銀行が儲かるような手数料が高い商品である可能性が高いため。この商品がハイリスク・ハイリターンな商品であっても、手数料が高ければオススメ商品として紹介される。

外貨預金とは、米ドル・ユーロなど様々な国の通貨で運用するもので、銀行で取り扱っている。外貨預金は円建ての預金よりも、遥かにリスクが高い。この理由は、為替相場の変動で逆に損することもあり、プロでも先読みできない。さらに、手数料が高いというデメリットがある。

「はじめての人のための3000円投資生活」(横山光昭)