ゲストAチャンネル【変なビジネス書の読書家】

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認知症治療の専門家に聞く、摂ってはいけない食品とは?「脳の毒を出す食事」(白澤卓二)

■脳に毒を入れない食事法
最初に脳に毒を入れないために、著者が非常に強調している食事法は「糖質制限を行った食事」である。糖質制限が有効な理由は、体内に取り込む糖質の量を減らすと、タンパク質と糖質が結合し加熱されることで毒性が高まる老化タンパク質(AGE)を作りにくくなるため。また、アルツハイマー病の危険因子になりえる糖質異常を防げるため。

1日にどれぐらい糖質を採っても良いのか。答えは私達の体が1日で処理できる糖質は15G。このため、著者は白米を玄米に変えて、1日50G程度食べるようにする。玄米50Gには、およそ18Gの糖質が含まれている。

次は油である。脂質は少量でもエネルギーを摂取することができるため、色が細い人には絶好のカロリー源になる。体中の細胞の細胞膜や各種のホルモンや核膜の材料になる。他にも、ビタミンA・D・E・Kといった脂溶性ビタミンの吸収を促進する働きもある。

オメガ3やオレイン酸が豊富な「エクストラバージン・オリーブオイル」、中鎖脂肪酸が主成分の「ココナッツオイル」や「MCTオイル」などが良い油に分類される。オメガ3に分類されるものにはアマニ油やエゴマ油に含まれるアルファニノレン酸と魚類に含まれるEPADHAがあり、どちらにも炎症を抑制する働きがある。アマニ油、エゴマ油、ココナッツオイル、MCTオイルの内どれかを、加熱しないで1日にスプーン1杯摂る。

オリーブオイルは、酸化しにくく、脳の炎症を抑えるオレオカンタールという成分が含まれており、抗酸化成分が豊富な点が秀逸である。オリーブオイルには、エクストラバージン・オリーブオイルやピュア・オリーブオイルなどの種類がある。加熱処理や科学的処理をしないで出荷される「エクストラバージン・オリーブオイル」を選択するべき。

中鎖脂肪酸について、ココナッツオイルの主成分である中鎖脂肪酸は、中性脂肪になりにくいという特徴があり、肥満防止にも役立つ。

逆に注意する油は、トランス脂肪酸とオメガ6である。トランス脂肪酸は、心臓疾患との関連が言われており、海外では基準値が規制されているところもある。菓子パンやクッキーやスナック菓子に使われているマーガリン・ショートニングに注意する。さらに、大豆に多く含まれているオメガ6を摂り過ぎると、動脈硬化や高血圧や脂肪肝や自己免疫性疾患やアレルギー疾患を起こしやすくなる。これらは、安価なため加工食品や外食産業で使われることが多く摂り過ぎてしまいやすいことが問題である。

■脳の毒を取り除く食事法
解毒作用のある食事の野菜として、ブロッコリー、キャベツ、ケール、カブ、ラディッシュルッコラチンゲンサイ。その他として、アボカド、ビーツ、ニンニク、ショウガ、グレープフルーツ、レモン、海藻、タマネギ、ブラジルナッツ、パプリカ、エクストラバージン・オリーブオイル、カリフラワー。

腸について、脳の毒を出すためには、腸内環境を整えることも重要である。腸を整えて、便として排出する。腸を整える作用のある食品として、ゴボウ、キクイモ、キノコ、モロヘイヤ、納豆、玄米、コンニャク、ホウレンソウ、枝豆、ゴマ、春菊、キウイ。

「脳の毒を出す食事」(白澤卓二)