明治大学の文学部教授に聞く、1分で伝わる技術とは?「頭のよさとは「説明力」だ」(齋藤孝)
■頭の良い説明は3点の要素
A.時間感覚(限られた時間で、過不足なく意味を伝える)
時間感覚を習得するためには、自分の発言を時間で管理する習慣をつける。15秒でどれだけ話せるかを理解できると、15秒の話を4つ組み合わせて、1分間の話を構成できるようになる。
B.要約力(内容の本質を掴む)
要約力が高いと、内容をワンフレーズで話せるようになる。要約力を高めるには、ポイントとなる部分はどこなのか、相手が知りたい部分はどこなのか、を探すことである。最大のコツは、ポイントを3点に絞り込むことである。この理由は、聞いている相手が覚えられる数に限界があるため。
C.例示力(具体例を挙げる)
例示力とは、相手が全く分からない内容を、大体分かるもので説明すること。抽象的な内容に対して、具体例を挙げる方が、時間もかからないで、素早く相手の納得感を得られる。
■上手な説明の基本形式
A.最初に結論を言うと〇〇です
本質を要約して、ワンフレーズで話すこと。
B.つまり詳細を言うと〇〇です
要約したポイントを3つ話す。これは、重要度や優先順位で決定する。
C.具体的に言うと〇〇です
例示や自分のエピソードを話す。
D.まとめると〇〇です
最終的なまとめを話す。A-Dを1分間で話す。
「頭のよさとは「説明力」だ」(齋藤孝)