ゲストAチャンネル【変なビジネス書の読書家】

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海外の難関大学院で実績を出す博士に聞く、人類にとって良い習慣とは?「いい習慣が脳を変える、健康・仕事・お金・IQ、すべて手に入る」(苫米地英人)

■信念からアティテュードを作り、アティテュードがハビットに
日本では「習慣」について、ハビットとアティテュードを混同していると著者は指摘している。ハビットとは、無意識のクセを含む行動性向を指す。アティテュードとは、物事に対する考え方を指す。
例えば、朝に歯を磨くで考えると、大体の人は口内を清潔にしておくことは良いことだというアティテュードを持っている。朝に歯を磨くというハビットを考えると、朝食前か朝食後に分かれる。朝食前の理由は、就寝中に口内で雑菌が繁殖するため、その雑菌を飲み込まないように、起床後に歯を磨く。一方、朝食後の理由は、食べ物のカスが歯に付き、虫歯を防ぐために歯を磨く。このため、両方のハビットに意味がある。これで、健康維持のため、常に口内の清潔さを保つべきだというアティテュードがあれば、本当は朝食前と朝食後の両方で、歯を磨くことがハビットになるはずである。
ハビットとアティテュードに共通していることは、両方とも脳内にできているパターンであること。人間の脳内でどのようにハビットとアティテュードが働いているのか。これは最初に、その人の信念に基づいてアティテュードが生まれる。次に、そのアティテュードを行動に移して、これが繰り返されると、ハビットが生まれる。このため、アティテュードとハビットの関係を理解すると、ハビットはすぐに修正が可能である。

■人類にとって「良い習慣」とは
その人にとっての人生目標や「ゴール」に合致している習慣である。

良い習慣にするためには、信念を変える必要があり、このために大量の知識が必要である。知識を持つことにより、信念を変えることができて、この結果アティテュードが変化して、ハビットが形成される。

■脳を変える良い習慣の2つ
A.圧倒的な知識を獲得するために、大量の読書をする
1ヶ月に100冊以上の読書を著者はオススメしている。大量の読書は、抽象的な思考を可能にするためや大量の知識を獲得するために行うことから、同じジャンルだけを読んでいると、知らない世界についての知識獲得の妨げになる。著者がオススメしている方法は、実際に書店の売上げランキングトップ100を全て読むこと。ランキング上位であると、人々が何に興味を持っているかが分かる上に、読みやすい本が多いため、大量の読書との相性が良い。

同じ書籍を読んでいても知識獲得の量が人によって違う理由は、書籍内容について思考を続けて読んでいるかどうかにある。例えば、背景には何があるのか、議論の根拠は何か、など。これを考えることで、論点や問題点が浮かび上がってくる。情報は関連性を持つ他の情報と結びついて、初めて意味を持つ。このため、議論の前提となる情報やその論が社会の他の出来事と、どう繋がるのかを考える時に、読んでいる書籍が自分にとって意味のあるものになり、新しい知識獲得になる。

B.イメージ・トレーニングで健康になる
健康な状態とは、ホメオタシスが良く働いている状態である。ホメオタシスとは、人間の体温や心拍数や結集酸素濃度の値に異常が起きた時に、これを正常に保とうとする働きをするもの。このホメオタシスを司っている部分は脳であるため、脳がイメージする健康状態に私達の体は向かっている。脳がコンフォートゾーンだと感じている状態に戻ろうと、ホメオタシスは働く。コンフォートゾーンとは、快適で居心地の良い空間である。このコンフォートゾーンは半ば無意識的に決まっている。このため、健康的な体を目指すなら、自分のコンフォートゾーンは「完全な健康体で病気になることはない」と脳にイメージさせることが重要である。

「いい習慣が脳を変える、健康・仕事・お金・IQ、すべて手に入る」(苫米地英人